BGM・著作権 2026年03月21日 約30分で読めます

結婚式ムービーBGMの選び方と著作権の正しい知識|プロが本音で解説

結婚式ムービーBGMの選び方と著作権の正しい知識|プロが本音で解説
結婚式ムービーの制作で、写真選びと同じくらい——いや、それ以上に重要なのがBGM選びです。WISHでは年間2,000組以上のウェディングムービーを制作していますが、正直に言うとBGMひとつで作品の仕上がりは天と地ほど変わります。どれだけ美しい写真を並べても、BGMがチグハグだと感動は半減する。逆に、写真の枚数が少なくても曲の力で涙を誘える。それがBGMの怖さであり、面白さです。
しかし、BGM選びには避けて通れない大きな壁があります。それが著作権の問題。「好きな曲を使えばいいんでしょ?」と思っていると、式場で上映を断られるケースが実際に起きています。この記事では、WISHの制作現場で蓄積してきたBGM選びのノウハウと、著作権の正しい知識をまとめて解説します。これから結婚式ムービーを準備する方は、ぜひブックマークしておいてください。

結婚式ムービーのBGM、なぜそんなに重要なのか

「BGMなんて、なんとなく好きな曲を流しておけばいい」——これは制作の現場にいると、かなり多くの方が最初に持っている感覚です。でも断言します。BGMは映像の印象を8割決めます。これは大げさでも何でもなく、WISHのスタッフ全員が共有している実感です。

BGMが映像の印象を8割決める——制作現場の実感

映像制作の世界には「映像は目で見るが、感情は耳で感じる」という言葉があります。人間の感情は、視覚情報よりも聴覚情報に強く反応する。だから映画もドラマも、重要なシーンには必ず音楽がつきます。結婚式ムービーもまったく同じです。WISHの制作チームは、編集作業の最初にBGMを決めてから写真の順番や切り替えのタイミングを組み立てます。つまりBGMが映像の「骨格」になっているのです。
実際、WISHの口コミ213件(平均4.3点)の中にも「曲が良くて泣けました」「BGMと写真のタイミングが完璧でした」というコメントが数多く寄せられています。ゲストが感動するかどうかは、写真のクオリティだけでなく、BGMとの組み合わせで決まるのです。

同じ写真でも曲が違えば別作品になる

これはWISHの制作現場で日常的に体験していることですが、まったく同じ写真を使っても、BGMを変えるだけで映像の印象は180度変わります。たとえば、幼少期の写真にアップテンポな曲をつければ「楽しかった子ども時代」という印象になり、バラードをつければ「成長の軌跡を振り返る感動シーン」に変わる。同じ素材、同じ順番、同じテロップでも、です。
だからこそ、BGM選びは「好きな曲を選ぶ」だけでは不十分。どんな感情をゲストに届けたいかを起点に選ぶ必要があります。「盛り上げたい」「泣かせたい」「笑わせたい」「しっとりさせたい」——ゴールが決まれば、BGMは自然と絞り込めます。

ゲストの感情はBGMでコントロールされている

披露宴でムービーが流れている間、ゲストの視線はスクリーンに集中します。でも実は、彼らの感情を動かしているのは映像よりもBGMです。心理学の研究でも、映像と音楽が同時に提示された場合、感情的な反応は音楽に強く影響されることがわかっています。つまり、ゲストの涙のスイッチを押すのはBGMなのです。
WISHで制作したムービーの上映後、「会場全体が泣いていた」というご報告をいただくことがあります。その多くは、BGMのサビと感動的な写真のタイミングがぴったり合っていたケース。逆に、BGMと映像のテンポがズレると、ゲストは「何か違和感がある」と感じてしまいます。プロの編集では、このタイミング合わせに最も時間をかけます。

WISHの制作事例——BGMを変えただけで印象が激変した話

先日、あるお客様からこんな依頼がありました。「最初はアップテンポな洋楽を希望していたけど、出来上がりを見てピンとこない」と。そこで、同じ映像にOfficial髭男dismの「115万キロのフィルム」を当て直してみたところ、ご本人が「全然違う!こっちがいい!」と即決。お母様にも事前に見せたところ号泣されたそうです。
この事例が示しているのは、映像の「良い・悪い」はBGMとの相性で決まるということ。WISHでは制作前のBGM相談を無料で受け付けています。「曲選びに自信がない」「候補が多すぎて決められない」という方は、遠慮なくプロの意見を聞いてください。年間2,000組の実績に裏打ちされた提案ができます。
BGMは映像の「感情のスイッチ」。選曲ひとつで作品の印象は劇的に変わる
BGMは映像の「感情のスイッチ」。選曲ひとつで作品の印象は劇的に変わる

ムービー種類別・BGMの選び方

結婚式ムービーには大きく分けて3種類あります。オープニングムービー・プロフィールムービー・エンドロール。それぞれ上映されるタイミングも、ゲストに届けたい感情もまったく異なります。だからBGMの選び方も種類ごとに変える必要があるのです。ここでは、WISHの制作実績に基づいた種類別のBGM選びのポイントと、実際に人気の高い曲を紹介します。

オープニングムービーのBGM——テンポ速めで会場を盛り上げる

オープニングムービーは、披露宴の開始直後に流れる「つかみ」の演出。新郎新婦が入場する前に会場の期待感を高める役割です。だからBGMはテンポが速く、ワクワクする曲がベスト。BPM(テンポ)でいうと120〜140くらいの楽曲が映像のテンポとマッチしやすいです。上映時間は1〜2分と短いので、イントロから一気に盛り上がる曲が理想的です。
歌詞の内容は「始まり」「出発」「ワクワク」をテーマにした曲がハマります。暗い歌詞や失恋ソングは、たとえメロディが良くてもオープニングには不向き。ゲストが「これから楽しい時間が始まるぞ」と感じられるかどうかが判断基準です。WISHのオープニングムービーで人気が高い曲は、Mrs. GREEN APPLEの「ダンスホール」やKing Gnuの「逆夢」など、メロディにドライブ感がある楽曲です。
よくある失敗例として、「好きなバラードをオープニングに使いたい」というケースがあります。気持ちはわかりますが、オープニングでスローテンポの曲を流すと会場の空気が沈んでしまいます。バラードはプロフィールムービーやエンドロールで活かしましょう。オープニングはとにかく「これから始まるぞ!」というワクワク感が最優先です。

プロフィールムービーのBGM——ミディアムテンポで感動を届ける

プロフィールムービーは、ふたりの生い立ちから出会いまでを紹介する、披露宴のメインイベントのひとつ。上映時間は5〜6分と最も長く、写真をじっくり見せる必要があります。だからBGMはミディアムテンポの感動系が鉄板。BPMは80〜110くらいが写真の切り替えとマッチしやすいです。
WISHで圧倒的に人気なのが、Official髭男dismの「115万キロのフィルム」(商品名もそのまま「115万キロ」)。¥18,500で写真45枚、この曲専用に設計されたムービーテンプレートは、WISHの全商品の中でNo.1の注文数を誇ります。歌詞が「ふたりの人生を映画に例える」内容なので、生い立ちムービーとの親和性が抜群なのです。
ほかにも、back numberの「花束」、Superflyの「愛をこめて花束を」、絢香の「にじいろ」など、歌詞に愛や感謝のメッセージが込められた曲が安定して選ばれています。迷ったら「歌詞を読んで泣けるかどうか」を基準にしてみてください。

エンドロールムービーのBGM——感謝としっとりした余韻を残す

エンドロールは披露宴のラストを飾る演出。ゲスト一人ひとりの名前をクレジットで流しながら、感謝のメッセージを伝えます。ここでのBGMはしっとりとしたバラードがベスト。盛り上げるのではなく、「今日という日の余韻」を残すことが目的です。
テンポはスロー〜ミディアムスロー(BPM 60〜90)が理想。名前のスクロール速度とBGMのテンポが合っていないと、違和感が生まれます。WISHのエンドロールで人気なのは、中島みゆきの「糸」、レミオロメンの「3月9日」、AIの「Story」など。世代を超えて愛される名曲は、年配のゲストにも響きやすいのが強みです。
もうひとつ注意点があります。エンドロールは上映時間が3〜4分と比較的短いため、BGMは基本的に1曲で構成します。2曲使うと曲の切り替えでゲストの集中が途切れやすくなる。1曲でしっかり世界観を作り、最後の「ありがとうございました」のテロップとBGMの余韻が同時に消えていく——この終わり方が、最も美しいエンドロールです。
ムービーの種類ごとにBGMの役割はまったく異なる。「盛り上げ」と「感動」を使い分けよう
ムービーの種類ごとにBGMの役割はまったく異なる。「盛り上げ」と「感動」を使い分けよう

プロが教えるBGM選びの7つのポイント

ここからは、WISHの制作スタッフが現場で実践しているBGM選びのポイントを7つ紹介します。これは「こうしたほうがいいですよ」という一般論ではなく、年間2,000組以上の制作から導き出した、失敗しないための具体的なチェックリストです。BGM選びに迷っている方は、この7つを順番にチェックしてみてください。

①歌詞の内容を必ず確認する

メロディが好きという理由だけで選ぶと、意外な落とし穴にハマります。実は歌詞の内容が結婚式にふさわしくない曲は少なくありません。「別れ」「片想い」「後悔」がテーマの曲は、メロディがどれだけ美しくても結婚式ムービーには不向き。特に洋楽は歌詞を確認せずに選びがちなので要注意です。
WISHでは、お客様から曲の指定があった場合でも、歌詞の内容を必ず確認しています。過去に「メロディが好き」という理由で選ばれた洋楽が、実は失恋ソングだったケースもありました。ゲストの中には英語が得意な方もいるので、洋楽こそ歌詞チェックは必須です。

②テンポと映像の展開を合わせる

写真の切り替えタイミングとBGMのビートが合っていると、映像全体にリズム感が生まれます。逆にズレていると「もたつき」や「せわしなさ」を感じさせてしまう。プロフィールムービーなら写真1枚あたり6〜8秒の表示が標準なので、ミディアムテンポ(BPM 80〜110)の曲が最もマッチします。
WISHの人気商品「115万キロ」(Official髭男dism)は、BPMが約95。写真の切り替えがちょうど曲のビートに乗る設計になっていて、だからこそ圧倒的な完成度を実現できています。テンポが合うかどうかは、曲を聴きながら写真を手動でスワイプしてみると簡単に確認できます。

③ゲストの年齢層を考慮する

自分たちの好きな曲を選びたい気持ちはわかります。でも、ムービーを見るのはゲストです。10代から70代まで幅広い世代が集まる結婚式では、ある程度の知名度がある曲のほうが会場の一体感が生まれます。知らない曲が流れると、ゲストは映像に集中しにくくなるのが正直なところです。
とはいえ、全員が知っている曲である必要はありません。WISHのお客様の傾向を見ると、20代〜30代のゲストが多い場合はOfficial髭男dismやback number、40代以上のゲストが多い場合は中島みゆきやDREAMS COME TRUEが選ばれやすい。ゲスト構成を考えてから曲を選ぶと、満足度が格段に上がります。

④曲数は1〜2曲がベスト

「好きな曲がたくさんあって絞れない!」——このお悩みは本当に多いです。しかし、結論から言うとムービー1本あたりBGMは1〜2曲がベスト。3曲以上使うと、曲の切り替えのたびに映像の世界観がリセットされてしまい、散漫な印象になります。
上映時間5分前後のプロフィールムービーなら1曲で十分。6分以上ある場合は、前半と後半で2曲構成にすることもありますが、2曲使う場合は曲調が近いものを選ぶのがコツです。たとえばバラード→アップテンポのように急にテイストが変わると、ゲストが感情の切り替えについていけません。WISHでは2曲構成の場合、曲間のトランジション(切り替え)を丁寧に処理して、違和感のない仕上がりにしています。

⑤イントロとサビの構成を確認する

意外と見落としがちですが、曲のイントロの長さとサビのタイミングは非常に重要です。イントロが長すぎる曲は、ムービーの冒頭で「何も起きない時間」が生まれてしまう。逆にイントロが短すぎると、タイトル画面の余韻がなくなる。イントロ10〜20秒の曲がムービーの導入部分にちょうどハマります。
サビのタイミングも重要。プロフィールムービーなら、サビが来るタイミングに「ふたりの出会い」のパートを合わせると感動が最大化します。WISHでは、曲の構成を分析した上でパート割りを設計しているので、この「サビ合わせ」が自然にできあがります。自作する場合は、曲を聴きながら「ここでサビが来る」というタイミングをメモしておくと編集が楽になります。

⑥季節やテーマに合わせる

春の結婚式なら桜や出会いをテーマにした曲、夏なら爽やかな曲、秋なら温かみのある曲、冬ならしっとりしたバラード——挙式の季節とBGMの雰囲気を合わせると、ムービー全体の統一感が増します。また、ふたりのテーマカラーや会場の装飾と曲調を揃えるのも効果的です。
たとえば、ガーデンウェディングなら自然をイメージさせるアコースティック系、ホテルウェディングなら格式を感じさせるストリングス系、レストランウェディングならカジュアルでポップな曲が合いやすい。式場の雰囲気とBGMがマッチすると、ゲストに「おしゃれだな」「センスいいな」と思ってもらえます。

⑦迷ったらプロに相談する

最後に、これが一番伝えたいことです。BGM選びに正解はありません。だからこそ、迷ったらプロに相談してください。WISHでは注文前のBGM相談を無料で受け付けています。「こんな雰囲気にしたい」「この曲とこの曲で迷っている」と伝えていただければ、年間2,000組の実績をもとにアドバイスできます。
自分たちだけで悩んでいると、時間ばかりかかって結局決められない。WISHのお客様の中にも「最初は自分たちで考えていたけど、WISHに相談したら一瞬で決まった」という方が多数いらっしゃいます。プロの意見を聞くのは決して恥ずかしいことではありません。むしろ「良いムービーを作るための最短ルート」です。

WISHで人気のBGMランキングTOP10

WISHで実際に注文の多いBGMをランキング形式で紹介します。このランキングは机上の空論ではなく、実際の注文データに基づいたリアルな人気ランキングです。どの曲も結婚式ムービーとの相性が抜群なので、BGM選びの参考にしてください。

ランキング1位〜5位

第1位:Official髭男dism「115万キロのフィルム」——プロフィールムービー向け。WISHでダントツの人気を誇る楽曲です。「これまでの何十万もの日々とこれからの何万もの日々を、フィルムに焼き付けていこう」という歌詞が、生い立ちムービーと完璧にマッチ。この曲専用に設計された商品「115万キロ」(¥18,500/45枚)は、WISHの全商品でNo.1の売上です。リリースから数年経った今でも人気が衰える気配はありません。
第2位:back number「花束」——プロフィールムービー向け。「花束のかわりにメロディを」という歌い出しが印象的な名曲。ミディアムバラードの心地よいテンポは写真の切り替えとの相性が良く、男性ゲストにも響く楽曲として人気です。
第3位:Mrs. GREEN APPLE「ダンスホール」——オープニングムービー向け。明るくテンポの良いサウンドが披露宴の幕開けにぴったり。「踊ろうぜ」というフレーズが、これから始まるパーティーへの期待感を煽ります。若い世代のゲストに特に人気の楽曲です。
第4位:中島みゆき「糸」——エンドロール向け。世代を超えて愛される不朽の名曲。「縦の糸はあなた、横の糸はわたし」という歌詞は、まさに結婚式のためにあるような言葉です。40代以上のゲストが多い披露宴では特に効果的で、会場全体が温かい雰囲気に包まれます。
第5位:Superfly「愛をこめて花束を」——プロフィールムービー・エンドロール両方で人気。力強い歌声とストレートな愛情表現が、感動の場面を力強く盛り上げます。サビの盛り上がりが素晴らしく、写真のハイライトシーンとサビを合わせると鳥肌が立つ仕上がりになります。

ランキング6位〜10位

第6位:絢香「にじいろ」——プロフィールムービー向け。NHK朝ドラ「花子とアン」の主題歌として幅広い世代に知られています。明るく前向きな歌詞が、ふたりの未来を祝福するムービーにぴったり。テンポもミディアムで映像との相性が抜群です。
第7位:AI「Story」——エンドロール向け。「1000年先も愛してる」というフレーズが結婚式に合いすぎる名曲。しっとりとしたバラードで、ゲストの名前が流れるエンドロールに温かみを添えます。WISHのお客様からも「この曲で泣いたと言われた」という声が多い楽曲です。
第8位:レミオロメン「3月9日」——プロフィールムービー・エンドロール向け。卒業式の定番曲としても有名ですが、実は結婚式との相性も抜群。「瞳を閉じればあなたが」「まぶたの裏にいることで」という歌詞は、大切な人への想いを美しく表現しています。春の挙式に特に人気があります。
第9位:King Gnu「逆夢」——オープニングムービー向け。映画「呪術廻戦0」のエンディングテーマとして話題になった楽曲。壮大なサウンドと美しいメロディが、披露宴の開幕を華やかに演出します。20代〜30代のカップルからの指名が多い楽曲です。
第10位:DREAMS COME TRUE「未来予想図II」——プロフィールムービー・エンドロール向け。1989年リリースながら今なお色褪せない名曲。「ブレーキランプ5回点滅」のフレーズは知らない人がいないほど有名で、年配のゲストにも確実に響きます。時代を超えた愛の歌として、結婚式の定番BGMであり続けています。
順位曲名アーティストおすすめムービー
1位115万キロのフィルムOfficial髭男dismプロフィール
2位花束back numberプロフィール
3位ダンスホールMrs. GREEN APPLEオープニング
4位中島みゆきエンドロール
5位愛をこめて花束をSuperflyプロフィール/エンドロール
6位にじいろ絢香プロフィール
7位StoryAIエンドロール
8位3月9日レミオロメンプロフィール/エンドロール
9位逆夢King Gnuオープニング
10位未来予想図IIDREAMS COME TRUEプロフィール/エンドロール
結婚式のBGMは「ふたりの好み」と「ゲストへの配慮」のバランスが大切
結婚式のBGMは「ふたりの好み」と「ゲストへの配慮」のバランスが大切

著作権と著作隣接権——知らないと上映NGになる

BGMの選び方を理解したところで、ここからは避けて通れない著作権の話をします。「著作権」という言葉は聞いたことがあっても、具体的に何がどうダメで、何をすればOKなのか、正確に理解している人は意外と少ない。結婚式ムービーに関わる著作権の知識を、できるだけわかりやすく解説します。

著作権とは——作詞家・作曲家の権利

著作権とは、楽曲を作った人(作詞家・作曲家)に認められる権利です。たとえば、Official髭男dismの「115万キロのフィルム」なら、作詞・作曲を手がけた藤原聡さんに著作権があります。この権利は、楽曲が使用されるたびに許諾(使っていいですよ、という許可)が必要になります。
日本では、多くの作詞家・作曲家が著作権の管理をJASRAC(日本音楽著作権協会)またはNexToneという著作権管理団体に委託しています。つまり、曲を使いたい場合はこれらの団体を通じて許諾を得る必要がある。個人で直接アーティストに連絡する必要はありませんが、管理団体への手続きは必要です。

著作隣接権とは——歌手・レコード会社の権利

著作権と混同されやすいのが「著作隣接権」です。これは、楽曲を演奏・録音・配信した人や企業に認められる権利。具体的には、歌手(アーティスト)とレコード会社が著作隣接権を持っています。CDやストリーミングで聴ける「あの歌手の、あのバージョン」を使うには、著作権とは別にこの著作隣接権の許諾も必要です。
つまり、結婚式ムービーで市販の楽曲を使うには、著作権(JASRAC/NexTone)と著作隣接権(レコード会社)の2つの許諾が必要。どちらか片方だけでは正式な許諾とは認められません。この「2つの権利」を一括で処理できる仕組みが、後述するISUM(アイサム)なのです。

なぜ結婚式で許諾が必要なのか

「個人的に楽しむだけなら著作権侵害にならないのでは?」——この疑問はもっともです。確かに、個人で音楽を聴く分には許諾は不要です。しかし結婚式は「不特定多数の前での上映」にあたるため、私的利用の範囲を超えます。著作権法第30条で認められている「私的使用のための複製」は、家庭内やそれに準ずる限られた範囲でしか適用されません。
具体的に言うと、結婚式の披露宴は「公の場での演奏・上映」に該当します。たとえ招待客だけの集まりでも、法律上は「公衆」とみなされるケースがほとんど。だから、自宅で個人的に見るムービーと、結婚式場で上映するムービーでは、必要な手続きがまったく異なるのです。さらに、ムービーにBGMを組み込む行為自体が「複製」に該当するため、上映するかどうかに関わらず、制作の段階で許諾が必要になります。

許諾なしで使うとどうなるか——式場で上映拒否のリアルケース

「バレなければ大丈夫」と思っている方もいるかもしれません。しかし現実は甘くない。近年、結婚式場が著作権の許諾証明(ISUM許諾証明書など)の提出を求めるケースが急増しています。許諾証明がないムービーは上映を拒否する式場も珍しくありません。
WISHにも「自作ムービーを式場に持ち込もうとしたら、著作権の許諾証明がないとダメだと言われた」という相談が月に何件も寄せられます。挙式の1週間前、中には3日前に駆け込んでくる方もいます。挙式の直前にこの問題に気づくと、時間的にも精神的にも大きな負担になります。最悪の場合、BGMを差し替えるか、ムービーの上映自体を諦めるしかなくなります。せっかく時間をかけて作ったムービーが使えないのは、本当にもったいないことです。
また、著作権侵害は法的にも10年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科される可能性がある重大な問題です。結婚式という人生の晴れ舞台で、法的リスクを抱えたくはないはず。正しい手続きを踏むことで、安心して当日を迎えましょう。

JASRACとNexToneの違い

著作権の管理団体として、日本にはJASRAC(ジャスラック)NexTone(ネクストーン)の2つがあります。JASRACは1939年設立の老舗で、管理楽曲数は圧倒的。NexToneは2016年に設立された比較的新しい団体で、近年シェアを伸ばしています。
楽曲によってどちらの団体が管理しているかが異なるため、使いたい曲の管理団体を事前に確認する必要があります。ただし、ISUM(アイサム)を通じて申請すれば、JASRACとNexToneのどちらの管理楽曲でも一括で許諾手続きができるので、個人で調べる手間は省けます。WISHはISUM(アイサム)登録事業者なので、この手続きもすべて代行しています。

ISUM(アイサム)完全ガイド

結婚式ムービーの著作権問題を解決する切り札がISUM(アイサム)です。正式名称は「一般社団法人 音楽特定利用促進機構」。結婚式での楽曲利用に特化した著作権処理の仕組みで、2014年に設立されました。ここからはISUM(アイサム)の仕組みを徹底的に解説します。

ISUM(アイサム)とは何か

ISUM(アイサム)は、結婚式で市販の楽曲を合法的に使うための仕組みです。著作権(JASRAC/NexTone管理)と著作隣接権(レコード会社管理)の両方の許諾を一括で取得できるのが最大の特徴。ISUM(アイサム)が登場する前は、著作権と著作隣接権を別々に申請する必要があり、手続きが非常に煩雑でした。
ISUM(アイサム)の仕組みを簡単に説明すると、ISUM(アイサム)登録事業者(WISHのような制作会社)がお客様に代わって申請を行い、許諾が下りると「ISUM許諾証明書」が発行されます。この証明書があれば、式場に堂々とムービーを持ち込んで上映できるのです。

ISUM(アイサム)の登録楽曲数と対応範囲

ISUM(アイサム)に登録されている楽曲数は約25,000曲以上。J-POPを中心に、結婚式で使われる人気曲のほとんどがカバーされています。先ほどのランキングで紹介したOfficial髭男dism、back number、Mrs. GREEN APPLE、中島みゆきなどの楽曲はすべてISUM(アイサム)で許諾取得が可能です。
ただし、すべての楽曲が登録されているわけではありません。特に洋楽やインディーズのアーティストの楽曲は、ISUM(アイサム)に未登録のケースがあります。使いたい曲がISUM(アイサム)に登録されているかどうかは、ISUM公式サイトの楽曲検索で確認できます。WISHに相談いただければ、代わりに確認することも可能です。

ISUM(アイサム)登録事業者とは

ISUM(アイサム)の許諾申請は、個人では直接行えません。ISUM(アイサム)に登録された事業者(制作会社や映像業者)を通じて申請する必要があります。WISHはISUM(アイサム)登録事業者なので、WISHでムービーを注文いただければ、著作権の許諾手続きはすべてWISHが代行します。
ISUM(アイサム)登録事業者であるかどうかは、その制作会社の信頼性を測るひとつの基準でもあります。登録には審査があり、著作権法を遵守した制作体制が求められます。格安のムービー制作業者の中には、ISUM(アイサム)未登録のまま市販楽曲を使っているケースもあるので、依頼前に「ISUM(アイサム)登録事業者ですか?」と確認することを強くおすすめします。

WISHを通じたISUM(アイサム)申請の流れ

WISHでの著作権取得の流れは非常にシンプルです。お客様に面倒な手続きは一切ありません。
  1. BGMを決める:使いたい曲をWISHに伝える(相談も可能)
  2. WISHがISUM(アイサム)に申請:楽曲情報を登録し、許諾申請を行う
  3. 許諾証明書が発行される:ISUM(アイサム)から許諾証明書が届く
  4. ムービーと一緒に納品:完成したムービーとISUM許諾証明書をセットでお届け
  5. 式場に提出:許諾証明書を式場に見せれば、安心して上映できる
通常、著作権取得の代行費用は1曲あたり5,500円(税込)です。ISUMへの申請、許諾料の支払い、許諾証明書の発行までこの金額に含まれるため、あとから追加請求が発生することはありません。詳しくはWISHの著作権ページをご確認ください。

ISUM(アイサム)に登録されていない曲を使いたい場合

使いたい曲がISUM(アイサム)に登録されていない場合、いくつかの選択肢があります。まず、レコード会社に直接問い合わせて個別に許諾を取る方法。ただし、これは手続きが複雑で時間もかかるため、現実的にはハードルが高い。
次に、著作権フリーの楽曲に切り替える方法。許諾手続きが不要なので、最もシンプルな解決策です(詳しくは次章で解説します)。もうひとつは、ISUM(アイサム)に登録されている別の曲を選び直す方法。WISHでは「この曲の代わりになるISUM(アイサム)登録曲」を提案することもできます。似た雰囲気の曲が見つかることも多いので、まずは相談してみてください。
ISUM(アイサム)を通じた著作権処理で、安心してBGMを使える環境が整っている
ISUM(アイサム)を通じた著作権処理で、安心してBGMを使える環境が整っている

著作権フリー楽曲という選択肢

「著作権の手続きが面倒」「好きな曲がISUM(アイサム)に登録されていない」——そんな場合に検討してほしいのが、著作権フリー楽曲です。フリー楽曲なら許諾手続きも費用もゼロ。手続きの煩わしさから完全に解放されます。ただし、メリットだけでなくデメリットもあるので、両面を理解した上で判断してください。

フリー楽曲とは

著作権フリー楽曲とは、著作権者が「自由に使ってOK」と許可している楽曲のことです。ロイヤリティフリー(RF)とも呼ばれます。厳密には「著作権が存在しない」わけではなく、「使用許諾が事前に与えられている」状態です。結婚式ムービーに使う場合、JASRACへの申請もISUM(アイサム)での手続きも不要で、式場への許諾証明書の提出も必要ありません。
フリー楽曲には大きく分けて2種類あります。ひとつは完全無料で使える楽曲(Creative Commonsライセンスなど)。もうひとつは有料サブスクリプション型のサービスで提供される楽曲(ArtlistやEpidemic Soundなど)。後者は月額や年額の料金を払えば、サービス内の全楽曲が自由に使えるモデルです。どちらも「1曲ごとの許諾申請」は不要なので、手続きの手間がかかりません。
ただし、フリー楽曲にもサービスごとに利用規約があります。「個人利用のみOK」「商用利用は追加料金」「クレジット表記が必要」など、細かい条件が異なるため、利用前に必ず規約を確認してください。結婚式ムービーは個人利用に該当するケースがほとんどですが、制作会社に依頼する場合は商用利用の扱いになることもあります。

フリー楽曲のメリットとデメリット

フリー楽曲の最大のメリットは、許諾手続きが不要で費用もゼロという点。著作権の申請を待つ時間もかからないので、急ぎの制作にも対応できます。また、ISUM(アイサム)に登録されていないジャンル——たとえばクラシカルなインストゥルメンタルや、映画風のオーケストラサウンドなど——が豊富に揃っているのもメリットです。
一方でデメリットもあります。最大のデメリットはゲストに馴染みがないこと。市販の有名曲なら、イントロが流れた瞬間に「あ、この曲!」と反応してもらえます。しかしフリー楽曲にはその「共感の瞬間」がない。ゲストにとっては初めて聴く曲なので、曲自体の力で感情を動かす必要があります。もうひとつのデメリットは品質がピンキリなこと。プロレベルの楽曲もあれば、素人感のある楽曲もあり、選別にはそれなりの耳と時間が必要です。無料サービスの場合は特に玉石混交なので、根気よく探す覚悟が要ります。

おすすめのフリー楽曲サービス

フリー楽曲を提供しているサービスはいくつもありますが、結婚式ムービーに使えるクオリティのものを厳選して紹介します。
  • Artlist:年間サブスクリプション制。映像クリエイター向けの高品質楽曲が揃う。結婚式向けのカテゴリもあり、感動系・おしゃれ系の楽曲が豊富。WISHのスタッフも参考にしているサービスです
  • Epidemic Sound:こちらも定額制。楽曲数が圧倒的に多く、ジャンルの幅も広い。検索機能が優秀で「wedding」「emotional」などのキーワードで簡単に探せる
  • DOVA-SYNDROME:日本の無料音楽素材サイト。会員登録不要で無料ダウンロードが可能。品質はまちまちだが、掘り出し物もある
  • 甘茶の音楽工房:こちらも日本の無料素材サイト。オルゴール調やピアノ曲など、結婚式に合うジャンルが多い

WISHのフリー楽曲対応

WISHでは、市販楽曲だけでなくフリー楽曲にも対応しています。「著作権の手続きを避けたい」「フリー楽曲で費用を抑えたい」というお客様には、ムービーの雰囲気に合うフリー楽曲を提案することもできます。詳しくはWISHのフリー楽曲ページをご覧ください。
ただし、正直に言うと——WISHならISUM(アイサム)を通じた著作権取得を+5,500円/曲で代行できます。個人ではISUMに直接申請できないため、どうしても使いたい市販曲があるなら現実的にはこの方法しかありません。逆に「BGMに強いこだわりはない」「費用を1円でも抑えたい」なら、フリー楽曲を選ぶ判断も十分アリです。

よくある質問(FAQ)

結婚式ムービーのBGMと著作権について、WISHに寄せられる質問の中から特に多いものを6つピックアップしました。ここまでの内容の復習にもなるので、ぜひ目を通してください。

Q1. 好きな曲なら何でも使えますか?

著作権の許諾を取得すれば、ほとんどの曲が使えます。ただし、ISUM(アイサム)に登録されていない曲は手続きが複雑になるケースがあります。使いたい曲が決まったら、まずISUM(アイサム)の楽曲検索で登録状況を確認するか、WISHに相談してください。約25,000曲以上が登録されているので、人気のJ-POPはほぼカバーされています。

Q2. 著作権の費用はいくらかかりますか?

WISHでの著作権取得代行は、通常1曲あたり5,500円(税込)です。ISUMへの申請、許諾料の支払い、許諾証明書の発行まで含んだ金額なので、あとから追加請求が発生することはありません。詳細は著作権ページをご確認ください。

Q3. 洋楽は使えますか?

使えます。ただし、注意点があります。洋楽はISUM(アイサム)に登録されていない曲も多いため、事前の確認が必須です。また、先ほども触れましたが、歌詞の内容が結婚式にふさわしいかどうかも要チェック。英語の歌詞を翻訳して確認するか、WISHに相談してください。Ed Sheeranの「Perfect」やBruno Marsの「Marry You」など、結婚式の定番洋楽はISUM(アイサム)で対応可能な場合が多いです。

Q4. 自作ムービーでもISUM(アイサム)申請できますか?

個人での直接申請はできません。ISUM(アイサム)の許諾申請は、ISUM(アイサム)登録事業者を通じて行う必要があります。自作ムービーに市販のBGMを使いたい場合は、BGMの許諾だけをWISHに依頼するか、著作権フリーの楽曲を使うかの二択になります。自作にこだわる場合は、フリー楽曲の利用が現実的です。

Q5. 著作権なしで使ったらバレますか?

バレるかどうかの問題ではなく、法律違反です。とはいえ、現実的なリスクとしてお伝えすると——近年、式場が「ISUM許諾証明書の提出」を必須にしているケースが急増しています。証明書がないと上映を断られる可能性が高い。また、無許諾で使用していることが発覚した場合、式場側も責任を問われるため、チェックは年々厳しくなっています。「バレなければいい」ではなく、正しい手続きを踏むのが安心です。

Q6. WISHではBGMの提案もしてくれますか?

もちろんです。WISHでは注文前のBGM相談を無料で受け付けています。「ムービーの種類」「ゲストの年齢層」「好みの雰囲気」を教えていただければ、年間2,000組以上の実績に基づいてぴったりの曲を提案します。「全然曲が思いつかない」という方も遠慮なくご相談ください。過去のお客様の傾向データから、あなたの結婚式にベストマッチする1曲を一緒に見つけましょう。

まとめ:BGM選びと著作権で失敗しないために

長い記事にお付き合いいただきありがとうございます。ここまで読んでくださった方は、BGM選びと著作権について相当な知識が身についたはずです。最後に、この記事で解説した内容のポイントを整理します。以下のチェックリストを保存しておけば、ムービー制作をスムーズに進められます。
  • BGMは映像の印象を8割決める。写真選びと同じかそれ以上に重要
  • ムービーの種類ごとに曲調を変える。オープニングはアップテンポ、プロフィールはミディアム、エンドロールはバラード
  • 歌詞の内容を必ず確認。特に洋楽は要注意
  • 曲数は1〜2曲がベスト。詰め込みすぎると散漫になる
  • 著作権と著作隣接権の2つの許諾が必要。片方だけでは不十分
  • ISUM(アイサム)を通じた手続きが最も確実。登録楽曲数は約25,000曲以上
  • WISHはISUM(アイサム)登録事業者。著作権取得の代行が可能
  • 著作権取得は+5,500円/曲。ISUM申請から許諾証明書の発行まで込み
結婚式ムービーのBGM選びは、正しい知識があれば難しいことではありません。「どの曲にしよう」「著作権はどうすればいい」と悩んでいる時間がもったいない。WISHなら、BGMの提案から著作権の取得まで、すべてワンストップで対応しています。結婚式の準備は他にもやることが本当に山ほどあるはず。BGMと著作権のことはプロに任せて、ふたりは他の準備に時間を使ってください。
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WISHと一緒に、最高のBGMで最高のウェディングムービーを作りましょう
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更新日:2026年08月25日

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